2014年9月26日金曜日

ロードトリップへの出発 〜旅のおわりに〜



ユーコンで過ごす時間が

残り少なくなった日。

壮大な自然、ユーコンの見納めに

紅葉が満開!のいま

アスペンの写真を撮りに行こうと

でかけました。


私が到着した8月末には

まだ色づいていなかった木々や山。


1日ごとに変わってゆく景色は

まさに、この時期にしか見れない風景を

見せてもらいました。



もともと、全く興味のなかった

カナダ北部。


いつか綺麗なオーロラを

見てみたいなあとは思ってたけど

オーロラも最近はロッキー周辺で

見えることもあって・・

それで満足でした。


でも、今回は

1人の友人の出会いにより

はじめて興味を持った

ユーコンという地。


彼女はこの夏ロッキーの国立公園で

ボランティア活動をしていて

友人の紹介で知り合った女の子。


ホワイトホースから来た彼女は

ロッキーの人の多さや

保護されている自然や動物達に

とても驚いていました。


20歳の頃から

”アラスカに住みたいと思っていた”

そう話す彼女の世界を

とても観てみたかったのです。


自分がいつか根を下ろす場所が

自然の溢れた

とっても小さな街がいい。


そう感じて、私がキャンモアを

訪れたように


若くして、アラスカに行った彼女は

私の住む場所は、ここだ

そう感じたと言います。


私の住む街でも

冬は本当に厳しい寒さが続くので

一度、そこに住みついた人でも

離れてゆく人が後をたたない場所。


アラスカや、ユーコンには

それ以上の自然の美しさも

厳しさもあります。


冬が長いということは

この静けさと暗闇が


自分の中のあらゆるものと

向き合うことになるのです。


わたしは、冬が好きなんです。


そう話す彼女は


飛び出したい気持ちと

枠から外れる不安に揺らいでいた時


”たいせつなのは、出発すること”


その言葉だけを信じて

進んで来たことが、今の彼女を

ここへと導いたのでしょう。


私がホワイトホースに滞在した間

オーロラを見れたのは、たった1度だけ。


それだけ、自然の現象とは

とても貴重で、あたりまえに

日々見れるものでもないからこそ


強く、心に残る。


私がキャンモアで見たものとは

スケールも、美しさも

想像を

はるかに超えたものでした。


ユーコンという地を知るには

短い時間ではわかりえない

深さと、魅力があります。


人が手を加えていないゆえの

神聖さを感じる地でした。



この世に生きる、すべてのものは

いつか土に還り

また、旅がはじまる。


そんなことを、想う

1ヶ月のロードトリップでした。



END.






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