小さなパティシェ。

Montrealはすっかり夏を終えたようです

先週まで猛暑だったのが、街を歩く人達がパーカーや

ジャケット羽織ってたりとこのまま、一気に

冬がやってくるのかな？という感じがします。

つい先日の休みに、友人とお茶した時のこと....

彼女は以前私が住んでいた時のルームメイトで

TorontoからMontrealに引っ越して来て、５ヶ月程

一緒に暮らしていました。

パティシェの仕事がしたくて、仏蘭西の文化が少しでも

感じれるこの街に来たのだと言う。

初めて会った時の彼女の印象は、凄く繊細そうで

今にも折れてしまいそうな程の華奢な身体^^;

でも、実は....

その外見からは想像もできない

とっても芯のある、頑張りやさん

ここは第一言語がフランス語でもある為に、アジア人が

仕事を見つけるのがかなり困難だと言われています。

それでも、パティシェの仕事がしたいという想いを

ずっと持ち続け何度も何度も、履歴書を持っては

お店に出向きアプライしていた。

一緒に住んでいた頃も、どんな困難な状況に対しても

文句ひとつ言わずに...

彼女はいつもキッチンでケーキを作り続けていた。

私は常に、味見がかり♥

Kanaちゃんが作るケーキはものすごく繊細な味で

チョコレートケーキひとつでも何層にも渡って

味が楽しめる極上な一品。

友人のBirthdayやPartyの時はオーダーでお願いし

その美味しさからみんな必ず喜んでくれる。

黙々と、ただお菓子を作る彼女の後ろ姿を見ながら

いつかいい仕事が見つかるといいな..

といつも願ってた。

そんな彼女とも今は別々に暮らしているのですが、

報告があるとの事でカフェで待ち合わせ。

状況を聞けば、やはり彼女の仕事探しは簡単なもの

ではなく提出した履歴書だけでも１００枚近く

が、しかし返答が来たのは、たった１軒。

MontrealにはKanaちゃんの様にカフェで働きたいとか

お菓子を作りたいという想いで留学してる人も多い

だからこそ、現実は厳しいのかもしれないけど

そんな彼女の報告は....

”千晶さん、日本ですごく

働きたいお店が見つかったんです！

パリ帰りのご夫婦で、

以前から彼らのブログを読んでいたんですが

新しくお店をオープンするという事で、

是非勉強したいので、無給で働かせてもらえませんか？

と連絡をしたらとてもいい返事が頂けて........”

この話しを聞いた時、

なんだか私は胸がいっぱいでした。

彼女の住まいは静岡で、そのご夫婦のお店は茨城県。

日本に戻ったかと思いきや次は、茨城。

そう、でも実は彼女の次の目標は”パリ”で働くこと。

だから少しでもフランスの事が知りたいという思いと

海外で生きて行く厳しさを知っているからこそ

今度はもっと日本で経験を積んだ上で挑戦してゆきたい。

そんな強い想いを、感じました。

きっと彼女はこの地で、何度も何度も悔しい思いをし

辛くて眠れない夜もあったでしょう

周りを見れば、自分以上に努力をしている人は五万と

居るわけで.. そんな事を思えば思うほど

不安でたまらない日も、あったはずです...

でも私から見た彼女は、

どんな時も”諦めない心”と

”強い意志”を持っている事を知っていたのでいつか必ず

自分の想いを手にできる日が来ると信じていました

とっても、とっても嬉しい報告でした。

どこで働くかより、そこで自分が何を学ぶか

人生にとってはその”中身”が最も重要なんだと

彼女から教えてもらった気がします。

Thanks for Kana.

I wish your all good fortune and happiness for the future.

love and kisses♥